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【フィリピン株】DNLの2021年1-9月期の決算

DNLの2021年1-9月期の決算

DNLの力強い回復は、2021年第3四半期も続いており、収益は前年同期比34%増の7億6800万ペソとなりました。これにより、2021年1-9月期の収益は前年同期比57%増の21億6,300万ペソとなりました。すべてのセグメントで前年同期比大幅に回復し、連結利益はすでにCOVID前の水準に達しています。

2021年1-9月期の売上総利益は、前年同期の28億ペソから24%増加し35億ペソとなりました。

販売費及び一般管理費は、前年同期の4億9,500万ペソから19%増の5億9,000万ペソとなりました。これは主に、配送料の増加によるものです。

管理費は、税金およびライセンス料の増加により前年同期比3%増の3億3,400万ペソとなりました。

為替差損は、前年同期に計上した6,790万ペソから一転して、9,190万ペソを計上しました。

金融費用は、主に金利の低下により、9,400万ペソから26%減の1億400万ペソとなりました。

法人税等は、前年同期の4億4,400万ペソから0.19%減少し、4億4,300万ペソとなりました。これは、CREATE法案により法人税が引き下げられたことによるものです。

食品素材部門では、前年に引き続き回復を示し、21年1-9月期の販売数量は前年同期比4%増、売上高は同39%増、純利益は同105%増となりました。これは国内および経済の中心地であるマニラ首都圏での検疫規制が緩和されており、完全にワクチンを接種した人々の移動の自由が認められていることから、今後もさらなる回復が見込まれています。特にレストランやホテルなどのサービス業では、完全にワクチンを接種した人の行動の自由度が高まり、さらなる回復が見込まれます。21年第3四半期だけで、この分野の収益は前年同期比61%増となり、パンデミック前の19年第3四半期とほぼ同水準となっています

Chemrezは、21年9月期に前年同期比33%の増益となり、引き続き好調な業績を達成しました。数量は前年同期比13%増加し、全体的な利益率の低下(5%)を補いました。利益率の低下は、主にオレオケミカル(ココナッツオイルを原料とする化学品)分野に起因するもので、9M21のココナッツオイルの平均価格は前年同期比で74%上昇しました。価格変動を顧客に転嫁しているが、価格調整には30~45日を要します。そのため、価格変動が激しい環境下では、一時的に利益率が低下する可能性があります。しかし、次の四半期には利益率が回復すると考えています。

21年9月期の特殊プラスチック収入は、前年同期比46%増となりました。これは、エンジニアリング・ポリマーおよび着色剤・添加剤の販売数量が増加したことによるものです。部門全体の販売数量は、前年同期比21%増となり、今後も安定した需要が見込まれます。現在パンデミックにおいて、様々な医療用途から宅配便や食品の包装まで、プラスチックが果たす重要な役割を考えると、今後も安定した需要が期待できます。

エアロゾルと呼ばれていたコンシューマープロダクツのODMは、引き続き好調に推移しています。パンデミックの中、衛生・消毒剤に対する消費者の需要が引き続き高いことから、この分野の数量は全体で30%増加しましが、純利益はパーソナルケア分野のマージン低下により、前年同期比1%増の2億600万ペソとほぼ横ばいでした。これは、原材料価格の高騰や、利益率の高いパーソナルケア製品の需要が減少したことによるものです。検疫制限が緩和され、小売店への来店者数が増加し、より多くの消費者が通常の使用を再開するようになれば、この製品分野は回復すると見込んでいます。

 

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DNLの2021年1-9月期の財務状況

2021年9月末時点の流動比率は2.11倍となり、2020年12月時点の2.05倍を上回り、良好な流動性を維持しています。

現金は42億ペソ増加し、63億ペソになりました。

売上債権は、期間中5%増加し、36億8,000万ペソから39億ペソになりました。一方、平均売掛債権日数は、2020年の52日に対し、46日となりました。

棚卸資産は、主にココナッツやパーム油などの主要原材料の平均価格の上昇により、15%増の67億ペソとなりました。平均在庫日数は、2020年の90日に対し、94日となりました。

純有利子負債の自己資本に対する比率は35%となりました。2021年9月末時点の借入金は、2020年12月末時点の51億5,000万ペソから150%増の129億ペソとなりました。

株主資本は、7億9,900万ペソ増加し、186億ペソとなりました。

 

DNLの2021年1-9月期の連結キャッシュ・フロー計算書

営業活動から得た現金・預金および現金同等物は、2021年9月末時点で、7,300万ペソでした。営業活動によるキャッシュ・フローは会社の本業を示す部分なので、プラスになっているのが望ましいです。

投資活動に使用した現金・預金および現金同等物は、2021年9月末時点で21億ペソでした。投資活動によるキャッシュ・フローは成長に向けて積極的に投資を続けている会社であれば、マイナスとなるのでマイナスになっているのが望ましいです。

財務活動から得た現金・預金および現金同等物は、2021年9月末時点で61億ペソでした。財務活動によるキャッシュ・フローがプラスの場合は、設備投資などのために借入れを行っています。財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスの場合は、借入金の返済を行っています。

 

DNLの2021年1-9月期の経営状態

売上高総利益率は販売する品物や提供するサービスの利益率のことです。業種によって違いはありますが20%以上を目安としています。

売上高営業利益率とは、売上高に対する営業利益の割合を表す指標です。業種によって違いはありますが10%以上を目安としています。

自己資本利益率 (ROE)は自己資本を活用して利益をどれくらい計上できたかを見る指標です。10%以上を目安としています。

総資産利益率 (ROA)は、資産全体に対して、どれだけの利益が生み出されているのかを計る指標です。5%以上を目安としています。

売上総利益率:   16.41%
売上高営業利益率:   14.86%
ROE:   11.65%
ROA:   6.37%

自己資本比率は、比率が高いほど、企業が必要な資産を最小限の負債で効率的に調達していることを示しています。業種により比率は違いますが、30%以上は良好です。

流動比率とは、すぐに現金化できる流動資産がどれくらいあるかを示しています。130~150%ほどが通常で100%を切っていたら、危険水域です。

当座比率が100%以上あれば、短期債務返済能力は十分あるものと判断することができます。

負債比率は、負債比率は、企業の資産のうち負債によって賄われているものの割合を示す財務比率です。100%を超えると借金への依存度が高くなります。

固定比率は、自己資本に対する固定資産の割合のことです。100%が基準となり100%を超えると借金で固定資産を調達しています。

固定長期適合率は、数値が低ければ安全性があり、100%を超えると資金繰りが苦しいです。

自己資本比率:   54.67%
流動比率:   210.64%
当座比率 :  99.12%
負債比率:   82.92%
固定比率 :  66.26%
固定長期適合率:   51.95%

キャッシュフローマージンは、売上がどれくらい効率的にキャッシュフローを稼いでいるかを示す指標で、15%以上を目安としています。

利益構成比率は、営業キャッシュフローにおける利益と減価償却費の割合を見る指標で、低い方が安定的なキャッシュフローを見込めます。目安は50%以下です。

キャッシュフローマージン:   0.33%
利益構成比率:   87.47%

 

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DNLの株価

企業名: D and L Industries, Inc. (DNL)
セクター: 産業
サブセクター: 食品・飲料・たばこ
時価総額: 607億1,429万2,915.00ペソ(2021年12月2日付)
浮動株比率:  28.84%
* 2022年12月からは、指数への組み入れに必要な浮動株比率が20%に引き上げられます。
したがって、当サイトでは20%を下回る場合は低いと判断しています。

EPS:   0.30ペソ
BPS:   2.60ペソ
PER:   21.75倍
PBR:  3.35倍

DNLは1971年7月27日に設立され、主に食品素材、着色料、添加物、エンジニアリングポリマー、エアゾール製品、油脂化学製品、樹脂、粉体塗装などのカスタマイズ、開発、製造を行う企業グループの持株会社です。また、防虫剤、工業用メンテナンス製品、ホーム&パーソナルケア製品などの関連製品も製造しています。

DNLの週足チャートは、パンデミック以降、右肩上がりで200週移動平均線(ピンクの線)を突破しました。20週移動平均線(緑の線)と50週移動平均線(オレンジの線)が200週移動平均線をクロスしそうです。RSIは下を向いていますが、50以上を推移しており上昇相場が続いています。株価のサポートは7.30ペソ、レジスタンスは9.28ペソです。

 

まとめ

DNLの2021年1-9月期の決算内容は、売上総利益率は16.41%、売上高営業利益率は14.86%でした。売上高営業利益はと効率よく利益が出せています。ROEは11.65%、ROAは6.37%でした。株主資本、資産全体から効率よく利益が出せています。

自己資本比率は54.67%、流動比率は210.64%、当座比率は99.12%、負債比率は82.92%、固定比率は66.26%、固定長期適合率は51.95%でした。自己資本比率は高く、流動性もあり、短期債務返済能力はやや劣るもののほぼ100%に近い状態です。借金への依存度が低く、資金繰りに苦しい状況ではありません。

キャッシュフローマージンは0.33%、利益構成比率は87.47%でした。営業活動によるキャッシュフローが低かったため効率に稼いでおらず、安定的なキャッシュフローを見込めません。

EPSは0.30ペソ、BPSは2.60ペソでした。EPS、BPSは共に前年同期を上回っています。PERは21.75倍、PBRは3.35倍でした。PER、PBR共に割高です。

経営状態と株価を総合的に見ると、5段階評価 (S, A, B, C, D)はBランクで普通です。

 

ランク

上記まとめの16項目 (各1ポイント)を元にランク付けしました。
過去に自己分析した銘柄も記載しています。

S 非常に良い (13~ )
16.
15.
14. NIKL, EAGLE
13. SCC

A 良い (10~12)
12. CNPF
11. MPI, TEL
10. MONDE, AGI

B 普通 (7~9)
9. FLI, RLC, AEV, DNL
8. PGOLD, CNVRG, VLL, AP, ACEN
7. JFC, ALI, AC, SSI, MM, MEDIC, GLO

C 悪い (4~6)
6. SM
5. AREIT, BDO
4. BLOOM

D 非常に悪い (0~3)
3. ALLDY, PHR
2. DITO, PHA, 2GO
1.
0. CEB

 


今や英語は世界共通語です。フィリピンでは英語は公用語の1つとして学校で教えています。大半のフィリピン人は英語を話す事ができるので、レアジョブにはフィリピン人講師が多数在籍しています。英語を上達させるには習得したワードやセンテンスを使って話す事が大事です。
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