DDMPRの2021年1-9月期の決算
2021 年 1-9月期の総収益は、前年同期の 63億6,260万ペソから 45億5,640万ペソの71.6%減少し、18億620万ペソとなりました。総収益の減少は、2020年に投資不動産の公正価値の変動による未実現利益を認識したことによるものです。
原価および費用は、前年同期の2億1,700万ペソから7,550万ペソの34.8%増加し、2億9,250万ペソとなりました。これは主に2021年に計上されたREIT上場の費用によるものです。
税引前利益は、前年同期の61億4,560万ペソから46億3,200万ペソの75.4%減少し、15億1,360万ペソとなりました。
純利益は、前年同期の44億1,570万ペソから16億4,790万ペソの37.3%減少し、27億6780万ペソとなりました。2020年9月期に計上した投資不動産の公正価値変動による未実現利益を主因としています。
DDMPRの2021年1-9月期の財務状況
2021年9月30日現在、資産は2020年12月末の454億ペソから2億1,000万ペソの0.5%増加し、資産は456億ペソとなりました。
現金及び現金同等物は、2020年12月末の10億8,880万ペソから5億7,310万ペソの52.6%減少し、5億1,570万ペソとなりました。2021年の配当金の支払い、DoubleDragon TowerおよびAscott-DD Meridian Parkの建設に伴う支払いにより減少しています。
負債は、2020年12月末の98億ペソから13億3910万ペソの13.6%減少し、85億ペソとなりました。
資本は、2020年12月末の355億ペソから15億4,900万ペソの4.4%増加し、371億ペソとなりました。資本は、四半期に認識された純利益から期中に宣言した配当金を差し引いたことによるものです。
DDMPRの2021年1-9月期の連結キャッシュ・フロー計算書
営業活動から得た現金・預金および現金同等物は、2021年9月末時点で、18億4,700万ペソでした。営業活動によるキャッシュ・フローは会社の本業を示す部分なので、プラスになっているのが望ましいです。
投資活動に使用した現金・預金および現金同等物は、2021年9月末時点で11億5,000万ペソでした。投資活動によるキャッシュ・フローは成長に向けて積極的に投資を続けている会社であれば、マイナスとなるのでマイナスになっているのが望ましいです。
財務活動に使用した現金・預金および現金同等物は、2021年9月末時点で12億1,900万ペソでした。財務活動によるキャッシュ・フローがプラスの場合は、設備投資などのために借入れを行っています。財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスの場合は、借入金の返済を行っています。
DDMPRの2021年1-9月期の経営状態
売上高総利益率は販売する品物や提供するサービスの利益率のことです。業種によって違いはありますが20%以上を目安としています。
売上高営業利益率とは、売上高に対する営業利益の割合を表す指標です。業種によって違いはありますが10%以上を目安としています。
自己資本利益率 (ROE)は自己資本を活用して利益をどれくらい計上できたかを見る指標です。10%以上を目安としています。
総資産利益率 (ROA)は、資産全体に対して、どれだけの利益が生み出されているのかを計る指標です。5%以上を目安としています。
売上総利益率: -%
売上高営業利益率: -%
ROE: 7.47%
ROA: 6.07%
自己資本比率は、比率が高いほど、企業が必要な資産を最小限の負債で効率的に調達していることを示しています。業種により比率は違いますが、30%以上は良好です。
流動比率とは、すぐに現金化できる流動資産がどれくらいあるかを示しています。130~150%ほどが通常で100%を切っていたら、危険水域です。
当座比率が100%以上あれば、短期債務返済能力は十分あるものと判断することができます。
負債比率は、負債比率は、企業の資産のうち負債によって賄われているものの割合を示す財務比率です。100%を超えると借金への依存度が高くなります。
固定比率は、自己資本に対する固定資産の割合のことです。100%が基準となり100%を超えると借金で固定資産を調達しています。
固定長期適合率は、数値が低ければ安全性があり、100%を超えると資金繰りが苦しいです。
自己資本比率: 81.35%
流動比率: 377.34%
当座比率 : 322.69%
負債比率: 22.93%
固定比率 : 113.50%
固定長期適合率: 94.25%
キャッシュフローマージンは、売上がどれくらい効率的にキャッシュフローを稼いでいるかを示す指標で、15%以上を目安としています。
利益構成比率は、営業キャッシュフローにおける利益と減価償却費の割合を見る指標で、低い方が安定的なキャッシュフローを見込めます。目安は50%以下です。
キャッシュフローマージン: 102.28%
利益構成比率: 99.82%
DDMPRの株価
企業名: DDMP REIT, Inc. (DDMPR)
セクター: 不動産
サブセクター: 不動産
時価総額: 319億1,116万3,076.74ペソ(2022年2月14日付)
浮動株比率: 33.30%
* 2022年12月からは、指数への組み入れに必要な浮動株比率が20%に引き上げられます。
したがって、当サイトでは20%を下回る場合は低いと判断しています。
EPS: 0.1553ペソ
BPS: 2.08ペソ
PER: 8.65倍
PBR: 0.86倍
DDMPRは、パサイ市に位置する4.75ヘクタールの複合施設「DD Meridian Park」の建設を主な目的とした不動産会社として、2014年10月27日に設立されました。当社のスポンサーは DoubleDragon Properties Corp.です。
DDMPRの週足チャートは、2021年3月に上場後、株価は下落をしていましたが、8月からはレンジ相場が続いています。株価のサポートは1.75ペソ、レジスタンスは1.87ペソです。
まとめ
DDMPRの2021年1-9月期の決算内容は、売上総利益率は-%、売上高営業利益率は-%でした。ROEは7.47%、ROAは6.07%でした。自己資本からは効率よく利益が出せていませんが、資産から効率よく利益を出せています。
自己資本比率は81.35%、流動比率は377.34%、当座比率は322.69%、負債比率は22.93%、固定比率は113.50%、固定長期適合率は94.25%でした。自己資本比率は高く、流動資産もあり、短期債務返済能力は十分あります。借金への依存度が低く、資金繰りが苦しい状況ではありません。
キャッシュフローマージンは102.28%、利益構成比率は99.82%でした。売上げから効率よく稼いでいますが、安定的なキャッシュフローが見込めません。
EPSは0.1553ペソ、BPSは2.08ペソでした。EPSは前年同期を下回っていますがBPSは前四半期を上回っています。PERは8.65倍、PBRは0.86倍でした。株価は、割安です。
経営状態と株価を総合的に見ると、5段階評価 (S, A, B, C, D)はAランクで良いです。
ランク
上記まとめの16項目 (各1ポイント)を元にランク付けしました。
過去に自己分析した銘柄も記載しています。
FRUITと同セクター:不動産、同サブセクター:不動産は、
HOUSE、ALI、AREIT、CLI、FLI、RLC、VLLがあります。
S 非常に良い (13~ )
16.
15.
14. NIKL, EAGLE
13. SCC, EMP
A 良い (10~12)
12. CNPF, GMA7, FGEN, HOUSE
11. MPI, TEL, CHP
10. MONDE, AGI, FB, WLCON, DDMPR
B 普通 (7~9)
9. FLI, RLC, AEV, DNL
8. PGOLD, CNVRG, VLL, AP, ACEN, IDC, FRUIT
7. JFC, ALI, AC, SSI, MM, MEDIC, GLO, PX
C 悪い (4~6)
6. SM, CLI
5. AREIT, BDO, MWC
4. BLOOM, APX
D 非常に悪い (0~3)
3. ALLDY, PHR, ABS
2. DITO, PHA, 2GO, MWIDE, MAC
1.
0. CEB