YouTube『フィリピンニュースチャンネル』月・木配信  ブログ『フィリピンブログ』火・金配信

【フィリピン株】SMの2021年上半期の決算

SMの2021年上半期の決算

2021年上半期の親会社の所有者に帰属する純利益は201億ペソ、売上高は1,935億ペソと、2020年の同時期に比べて増加しました。

コアビジネスの純利益のうち、銀行部門が58%を占め、次いで不動産部門が28%、リテール部門が14%となっています。

2021年上半期のSM Retailの売上高は1,382億ペソで、パンデミック前の2020年の同時期に比べて0.7%減少しました。売上高が減少したにもかかわらず、SM Retailは2021年上半期に36億ペソの純利益を計上しました。これは、2020年上半期の7倍にあたります。売上総利益率が改善したことや、コスト管理とオペレーションの合理化を実施したこと、様々な賃貸業者から賃料の値下げを受けたことによるものです。

2021年上半期のSM Primeの売上高は411億ペソ、純利益は116億ペソとなりました。2020年の同時期と比較して、売上高は6%減、純利益は12%増となりました。SM SM Primeのフィリピンのモール事業は、2021年第2四半期の売上高を48億ペソで、2020年第2四半期に比べて55%増加しました。2021年上半期の売上高は107億ペソで、2020年6月期の144億ペソを26%下回りました。2021年3月から5月にかけてNCR PlusでECQが実施されたことが、これらの地域におけるモール事業の回復の勢いに影響しました。

SM Development Corporation(SMDC)を中心としたSM Primeの住宅事業は、3%の成長で、2021年上半期の売上高は245億ペソ、予約売上高は前年同期の424億ペソから30%増の551億ペソとなりました。

2021年上半期のBDOの純利益は214億ペソで、2020年の同時期と比較して5倍となりました。純利益は、持続可能な収益と通常の引当金の計上により、2020年同期比5倍の214億ペソとなりました。

2021年上半期のChina Bankの純利益は、39%増の73億ペソでした。純収益は、純金利収入および手数料収入の大幅な増加を反映し、18%増の 248 億ペソとなりました。China Bankは引き続き貸倒引当金の積み増しを行い、パンデミック関連の信用損失引当金を54億ペソ計上しました。2020 年の同時期と比較して 13%増加しました。
                     
商品売上高は、2020年の1,356億ペソから0.3%減の1,351億ペソとなり、2021年の総売上高の70%を占めました。2021年6月期の売上高は、お客様がすでにパンデミック環境の規範に適応しているため、通常のパンデミック時の購入量を反映しています。

2021年6月30日現在、SM Retailは3,093店舗を展開しています。その店舗ポートフォリオには、66のSM Storesが含まれています。59店舗のSM Supermarkets、213店舗のSavemore、53店舗のSM Hypermarkets、71店舗のWalterMart stores、1,097店舗のAlfamart stores、1,534の専門店があります。

不動産販売額は、2020年の235億ペソから2.5%増加し、241億ペソとなりました。これは、Shore 3、Bloom、Fame.Style、Green 2、Glam、Laneなどの進行中のプロジェクトの販売促進と建設の達成により、増加しました。

賃貸料収入は、主にSM Primeのモール運営から得られるもので、2020年の157億ペソから14.6%減の134億ペソとなりました。この減少は、2020年に比べて2021年に営業しているモールのテナント数が少なかったことによるものです。

2021年6月30日現在、SMプライムは、フィリピンで76モール、総床面積860万平方メートル、中国で7モール、総床面積130万平方メートルを展開しています。

販売費及び一般管理費は、前年の481億ペソから11.6%減の425億ペソとなりました。これは主に、一部の小売店やモールの運営を縮小したこと、および事業の合理化によるコスト削減に努めたことによるものです。

営業利益は、2020年の230億ペソから63%増の376億ペソとなりました。

 

スポンサーリンク

 

SMの2021年上半期の財務状況

総資産は、2020年の1兆2,245億ペソから2.3%増加し、1兆2,532億ペソとなりました。同様に、総負債は、2020年の6,598億ペソから0.8%増加して6,648億ペソとなりました。

流動資産は、2020年の2,545億ペソから6.2%減少し、2,386億ペソとなりました。現金・預金および現金同等物は、2020年の782億ペソから31.0%減の539億ペソとなりました。これは主に、貿易、投資、資本支出および債務返済のための支払いによるものです。棚卸資産は、2020年の721億ペソから6.8%増加し770億ペソとなりました。これは、商品在庫が17億ペソ、コンドミニアムおよび販売用住宅が54億ペソ増加したことによるものです。その他の流動資産は、2020年の432億ペソから8.5%増加し468億ペソとなりました。これは主に、前払い税 金の増加によるものです。

固定資産は、2020年の9,700億ペソから4.5%増加し、1兆1,317億ペソとなりました。関連会社および合弁会社への投資は、1.3%増加して2020年の2,963億ペソから3,002億ペソに増加しました。この増加は、主に銀行業務を中心とした関連会社の純利益に対する持分が134億ペソで、22億ペソの配当金、12億ペソの株式発行で一部相殺されました。有形固定資産は、261億ペソから39%増加し362億ペソとなりました。この増加は、中間連結財務諸表に記載されている企業結合によるものです。その他の固定資産は、2020年の1,123億ペソから6.6%増加し、1,197億ペソとなりました。これは主に、不動産購入者からの受取債権の増加によるものです。

有利子負債は、2020年の4,150億ペソから4,347億ペソへと4.7%増加しました。買掛金およびその他の流動負債は、2020年の1,492億ペソから10.9%減少し、1,330億ペソとなりました。未払配当金は、2020年の38億ペソから27.1%減少して28億ペソとなりました。これは配当金一部の子会社の少数株主に対する配当金です。繰延税金負債は、2020年の126億ペソから14.3%増加して144億ペソとなりました。これは主に、法人税の計算上、未実現の不動産売却益と、注記4に記載されている企業結合に伴う鑑定評価額の増加によるものです。

株主資本は、2020年の5,647億ペソから4.0%増加し、5,875億ペソとなりました。    

 

SMの2021年上半期の連結キャッシュ・フロー計算書

営業活動による連結キャッシュ・フローは、2021年6月30日時点で135億2,400万ペソとなりました。営業活動によるキャッシュ・フローは会社の本業を示す部分なので、プラスになっているのが望ましいです。

投資活動による連結キャッシュ・フローは、325億8,300万ペソでした。投資活動によるキャッシュ・フローは成長に向けて積極的に投資を続けている会社であれば、マイナスとなるのでマイナスになっているのが望ましいです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、2021年6月30日時点で54億9,000万ペソとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローがプラスの場合は、設備投資などのために借入れを行っています。財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスの場合は、借入金の返済を行っています。

 

SMの2021年上半期の経営状態

売上高総利益率は販売する品物や提供するサービスの利益率のことです。業種によって違いはありますが20%以上を目安としています。
売上高営業利益率とは、売上高に対する営業利益の割合を表す指標です。業種によって違いはありますが10%以上を目安としています。
自己資本利益率 (ROE)は自己資本を活用して利益をどれくらい計上できたかを見る指標です。10%以上を目安としています。
総資産利益率 (ROA)は、資産全体に対して、どれだけの利益が生み出されているのかを計る指標です。5%以上を目安としています。

売上総利益率:   41.86%
売上高営業利益率:   19.88%
ROE:   4.69%
ROA:   2.20%

自己資本比率は、比率が高いほど、企業が必要な資産を最小限の負債で効率的に調達していることを示しています。業種により比率は違いますが、30%以上は良好です。
流動比率とは、すぐに現金化できる流動資産がどれくらいあるかを示しています。130~150%ほどが通常で100%を切っていたら、危険水域です。
当座比率が100%以上あれば、短期債務返済能力は十分あるものと判断することができます。
負債比率は、負債比率は、企業の資産のうち負債によって賄われているものの割合を示す財務比率です。100%を超えると借金への依存度が高くなります。
固定比率は、自己資本に対する固定資産の割合のことです。100%が基準となり100%を超えると借金で固定資産を調達しています。
固定長期適合率は、数値が低ければ安全性があり、100%を超えると資金繰りが苦しいです。

自己資本比率:   46.92%
流動比率:   122.93%
当座比率 :  59.15%
負債比率:   113.15%
固定比率 :  172.54%
固定長期適合率:   95.79%

キャッシュフローマージンは、売上がどれくらい効率的にキャッシュフローを稼いでいるかを示す指標で、15%以上を目安としています。
利益構成比率は、営業キャッシュフローにおける利益と減価償却費の割合を見る指標で、低い方が安定的なキャッシュフローを見込めます。目安は50%以下です。

キャッシュフローマージン:   6.99%
利益構成比率:   74.89%

 

スポンサーリンク

 

SMの株価

企業名: SM Investments Corporation (SM)
セクター: 持株会社
サブセクター: 持株会社
時価総額: 1兆2,346億9,743万8,675.00ペソ(2021年9月9日付)
EPS:   16.68ペソ
BPS:   347.19ペソ
PER:   30.22倍
PBR:   2.90倍

SMは、小売業、不動産業、銀行業を営むSMグループの持ち株会社として、1960年1月15日に設立されました。当社は、子会社を通じて、小売業(「The SM Store」、SM Supermarket、SM Hypermarket、SaveMore、Walter Mart Supermarket, Inc.、Alfamart)、不動産業(SM Prime Holdings, Inc.、SM Development Corporation)、金融業(BDO Unibank, Inc.、China Banking Corporation)などの事業を展開しています。

SMの週足チャートは、200週移動平均線(ピンクの線)付近がサポートラインとなりパンデミック以降は徐々に右肩上がりです。株価は全ての移動平均線を上回っています。MACDは青い線が赤い線を下から上にクロスしました。株価のサポートは910ペソ、レジスタンスは1,100ペソです。

 

まとめ

SMの2021年上半期の決算内容は、売上総利益率は 41.86%、売上高営業利益率は19.88%でした。両方とも効率よく利益を出しています。ROEは4.69%、ROAは 2.20%でした。売上総利益率 や売上高営業利益率は良かったが、ROEやROAは低く効率よく資産を活用できていません。

自己資本比率は46.92%、流動比率は122.93%、当座比率は59.15%、負債比率は113.15%、固定比率は172.54%、固定長期適合率は95.79%でした。短期債務返済能力は低く借金への依存度は高いですが直ぐに資金繰りに困る事はありません。

キャッシュフローマージンは6.99%、利益構成比率は74.89%でした。効率的にキャッシュフローを稼いでなく、安定的なキャッシュフローは見込めません。

EPSは16.68ペソ、BPSは347.19ペソ、PERは30.22倍、PBRは2.90倍でした。PERとPBRが高く株価は割高です。

経営状態と株価を総合的に見ると、5段階評価 (S, A, B, C, D)はCランクで悪いです。

 

ランク

上記まとめの16項目 (各1ポイント)を元にランク付けしました。
過去に自己分析した銘柄も記載しています。

S 非常に良い (13~ )
16.
15.
14.
13.

A良い (10~12)
12.
11. MPI
10. MONDE

B普通 (7~9)
9.
8. PGOLD, CNVRG, VLL
7. JFC, ALI, AC

C 悪い (4~6)
6. SM
5.
4.

D 非常に悪い (0~3)
3.
2.
1.
0. CEB

関連記事:
フィリピン株】SMの2020年度と2021年第1四半期の決算
【SM】フィリピンで最大の財閥SMの株

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今や英語は世界共通語です。フィリピンでは英語は公用語の1つとして学校で教えています。大半のフィリピン人は英語を話す事ができるので、レアジョブにはフィリピン人講師が多数在籍しています。英語を上達させるには習得したワードやセンテンスを使って話す事が大事です。
会員数50万人突破!業界No.1のオンライン英会話 「レアジョブ英会話」を見る>
スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!
>JAPAN AIRLINES

JAPAN AIRLINES



Japan Airlinesで行くフィリピンの旅。
JAL ビジネスクラスで行く、ワンランク上の空の旅。

フィリピンの観光名所マニラ、ビガン、ボホール等があり
セブ、ボラカイ、プエルトプリンセサ等のキレイなビーチがあちこちにあります。
1度訪れたらまた来たくなる国です。


CTR IMG