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【フィリピン株】AGIの2021年上半期の決算

AGIの2021年上半期の決算

2021年上半期の連結売上高およびその他の収益は前年同期比16%増の712億ペソ、第2四半期は前年同期比69%増の393億ペソとなりました。昨年下半期に始まった回復の勢いは継続していますが、NCRプラスとほとんどの主要都市が厳しい検疫体制に戻った今年3月後半には減速せざるを得ませんでした。  

Megaworldの上半期の売上高およびその他の収益は222億ペソ、当期純利益は54億ペソ、株主への利益は50億ペソで、それぞれ前年同期比7%、9%、7%の減少となりました。

Emperadorの上半期の売上高は前年同期比18%増の253億ペソ、税引前利益は前年同期比77%増の25億ペソとなりました。これは、ブランデー部門およびスコッチ・ウィスキー部門ともに第2四半期に前年同期比および前四半期比で成長したことによるものです。

Resorts World Manila(RWM)を所有・運営するTravellersは、第2四半期の業績が好調でした。RWMのコア収益は70億ペソで、前年同期の61億ペソから14%増加しました。

GADCの上半期の純利益は、第2四半期の売上高が好調であったことに加え、コスト・費用の増加が緩やかであったことから、前年同期の7億ペソから106%増の5億ペソに改善しました。GADCは、フィリピンにおけるマクドナルドのマスター・フランチャイズ・ホルダーです。

上半期のコストおよび費用は前年同期と同水準を維持し、前年同期の546億ペソに対し、1億ペソ(0.2%)減の 547億ペソとなりました。これにより、当グループの売上総利益率は良好に推移しました。

税金費用が40%(11億ペソ)増加したのは、Emperadorの連結レベルの無形固定資産にかかる7億ペソの現金支出を伴う一 時的な繰延税金の調整が原因です。

純利益は、売上総利益率の向上(売上高の増加がコストの増加を上回ったこと)および支出の最適化により、上半期には3倍の128億ペソに加速しました。

AGIの親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期の38億ペソから85億ペソに増加しました。上記の結果、純利益は前年同期比124%となりました。

 

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AGIの2021年上半期の財務状況

連結総資産は、期首の6,685億ペソから当中間期末には6,688億ペソとなりました。当中間期末の流動資産は3,194億ペソ、流動負債は1,356億ペソとなりました。

現金・預金および現金同等物は、当中間期に51億ペソ(7%)減少し、期首の697億ペソから646億ペソになりました。これは主に、財務・投資活動による支出が営業活動による収入を上回ったことによるものです。

その他の流動資産は横ばいでしたが、その他の固定資産はメガワールドの保証金などの減少や解約金の減少により13億ペソ(16%)減少しました。

その他の流動負債は、主に顧客預金、未払手数料、前受収益の減少により、29億ペソ(11%)減少しました。これは主に、メガワールドの顧客預り金、支払手数料、前受収益の減少によるものです。

 

AGIの2021年上半期の連結キャッシュ・フロー計算書

営業活動による連結キャッシュ・フローは、2021年6月30日時点で78億4,002万ペソとなりました。営業活動によるキャッシュ・フローは会社の本業を示す部分なので、プラスになっているのが望ましいです。

投資活動による連結キャッシュ・フローは、2021年6月30日時点で2億2,075万ペソとなりました。投資活動によるキャッシュ・フローは成長に向けて積極的に投資を続けている会社であれば、マイナスとなるのでマイナスになっているのが望ましいです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、2021年6月30日時点で127億2,542万ペソとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローがプラスの場合は、設備投資などのために借入れを行っています。財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスの場合は、借入金の返済を行っています。

 

AGIの2021年上半期の経営状態

売上高総利益率は販売する品物や提供するサービスの利益率のことです。業種によって違いはありますが20%以上を目安としています。
売上高営業利益率とは、売上高に対する営業利益の割合を表す指標です。業種によって違いはありますが10%以上を目安としています。
自己資本利益率 (ROE)は自己資本を活用して利益をどれくらい計上できたかを見る指標です。10%以上を目安としています。
総資産利益率 (ROA)は、資産全体に対して、どれだけの利益が生み出されているのかを計る指標です。5%以上を目安としています。

売上総利益率:   30.97%
売上高営業利益率:   13.71%
ROE:   4.16%
ROA:   1.91%

自己資本比率は、比率が高いほど、企業が必要な資産を最小限の負債で効率的に調達していることを示しています。業種により比率は違いますが、30%以上は良好です。
流動比率とは、すぐに現金化できる流動資産がどれくらいあるかを示しています。130~150%ほどが通常で100%を切っていたら、危険水域です。
当座比率が100%以上あれば、短期債務返済能力は十分あるものと判断することができます。
負債比率は、負債比率は、企業の資産のうち負債によって賄われているものの割合を示す財務比率です。100%を超えると借金への依存度が高くなります。
固定比率は、自己資本に対する固定資産の割合のことです。100%が基準となり100%を超えると借金で固定資産を調達しています。
固定長期適合率は、数値が低ければ安全性があり、100%を超えると資金繰りが苦しいです。

自己資本比率:   46.03%
流動比率:   235.50%
当座比率 :  223.46%
負債比率:   117.26%
固定比率 :  113.19%
固定長期適合率:   65.35%

キャッシュフローマージンは、売上がどれくらい効率的にキャッシュフローを稼いでいるかを示す指標で、15%以上を目安としています。
利益構成比率は、営業キャッシュフローにおける利益と減価償却費の割合を見る指標で、低い方が安定的なキャッシュフローを見込めます。目安は50%以下です。

キャッシュフローマージン:   12.14%
利益構成比率:   70.24%

 

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AGIの株価

企業名: Alliance Global Group, Inc. (AGI)
セクター: 持株会社
サブセクター: 持株会社
時価総額: 995億8,000万6,943.28ペソ(2021年10月4日付)
EPS:   0.8964ペソ
BPS:   19.85ペソ
PER:   5.79倍
PBR:  0.52倍

AGIは1999年には、証券取引委員会の承認を得て、主要事業を持ち株会社に拡大しました。AGIは、不動産開発、食品・飲料の製造・販売、クイックサービスレストラン、総合観光開発などの事業を展開しています。AGIの子会社は、Emperador Inc.、Megaworld Corporation、Travellers International Hotel Group, Inc.、Golden Arches Development Corporation、Infracorp Development, Inc.です。


AGIの週足チャートは、現在20週移動平均線(緑の線)付近を推移していて、今年に入りレンジ相場が続いています。そのためボリンジャーバンドは買いと売りが均衡していてスクイーズ状態に入っています。株価のサポートは9.00ペソ、レジスタンスは11.50ペソです。

 

まとめ

AGIの2021年上半期の決算内容は、売上総利益率は30.97%、売上高営業利益率は13.71%でした。両方とも効率よく利益を出しています。ROEは4.16%、ROAは1.91%でした。ROEとROAは目安より低く、株主資本と資産全体から効率良く利益を出せていません。

自己資本比率は46.03%、流動比率は235.50%、当座比率は223.46%、負債比率は117.26%、固定比率は113.19%、固定長期適合率は65.35%でした。自己資本比率と流動比率と当座比率は高く、借金への依存度はかなり低く、固定長期適合率も低く資金繰りは苦しくはありません。

キャッシュフローマージンは12.14%、利益構成比率は70.24%でした。効率的にキャッシュフローを稼いでおらず、安定的なキャッシュフローは見込めません。

EPSは0.8964ペソ、BPSは19.85ペソ、PERは5.79倍、PBRは0.52倍でした。PER、PBRともに割安です。

経営状態と株価を総合的に見ると、5段階評価 (S, A, B, C, D)はAランクで良いです。

 

ランク

上記まとめの16項目 (各1ポイント)を元にランク付けしました。
過去に自己分析した銘柄も記載しています。

S 非常に良い (13~ )
16.
15.
14.
13.

A 良い (10~12)
12.
11. MPI
10. MONDE, AGI

B 普通 (7~9)
9. FLI
8. PGOLD, CNVRG, VLL, AP, ACEN
7. JFC, ALI, AC, SSI, MM

C 悪い (4~6)
6. SM
5. AREIT
4.

D 非常に悪い (0~3)
3.
2.
1.
0. CEB

関連記事:
【フィリピン株】AGIの2020年度と2021年第1四半期の決算


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